視察先深圳、マカオテンセント、平安保険、核子基因、MUJIホテル、DJI、Shenzhen Venture Vally、SMD Smart Drone 随行コンサルタント:出口恭平、岡聡、三浦康志、戸澤良親、渡邊功一 |
深圳、マカオの視察ポイント
皆さんは中国の企業にどんなイメージをお持ちですか?
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「コピー品」「安かろう悪かろう」「大量生産工場」
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そんな時代はとっくの昔に終わりました。
いま中国は徹底的な模倣から脱却し、「新しい価値の創造」に国を挙げて取り組んでいます。
13億人を超える国内市場に向けて始まった中国発の製品・サービスもいつしか国を超え、民間用ドローン市場では、 DJI が世界シェアの70%を握り、スマホ市場ではファーウェイが出荷台数で、アップル、サムスンに迫る勢いです。さらに、1日のEコマース取引額で3.4兆円の驚異的な記録を作ったアリババと世界で11億人が使うメッセージアプリWechatを運営するテンセントは、ともに時価総額で世界トップ10入りしています。
そんな中国において世界一企業の発信基地となっているのが、 「中国のシリコンバレー」とも呼ばれ脚光を浴びる“深圳”です。
たった40年前には人口たった3万人の鄙びた漁村でしかなかったこの場所は、1978年の経済開放を契機に香港の対岸という好立地を生かし成長し、1990年代には電子機器の生産拠点として栄え、今では人口1400万人の巨大都市となりました。これが「人類史上最速で進化する都市」と称される所以ですが、歴史が浅い分北京や上海に比べ深圳には既得権も少なく、平均年齢32歳の若いエネルギーを新たな挑戦に向かわせる土壌があります。そんな土壌は、施行と失敗の圧倒的なスピードを生み出し、 「深圳の1週間はシリコンバレーの1カ月」「3年で発明家が“業界”を生む」とも言われる要因になっています。
米国中心で回ってきた世界経済勢力図の変わり目において、「深圳速度」とも呼ばれるビジネス変化のスピード感を体感し、変わりゆく未来を見据えるために深圳視察を企画しました。
ツアーレポート
中国最先端事例に学ぶイノベーションの神髄(船井総研主催「経営戦略セミナー2019講座」より) |
中国で急成長を続けるラッキンコーヒーとフーマーオンラインとオフラインが融合、顧客課題を解決するニューリテール企業
中国最先端事例を実際に見ていきましょう。まず取り上げたいのが、いま中国で急成長中のコーヒーショップ「ラッキンコーヒー」です。2017年設立、19か月で米ナスダックに上場、19年末に4500店舗を目指すという破竹の勢いの企業です。
オンラインでオーダーして実店舗へ足を運ぶなど、オンラインとオフラインの垣根をなくす構想の業態は「ニューリテール」と呼ばれます。
何故中国では突如としてイノベーションが起きたのか?市場の中の不便さを解決することがイノベーションを加速させる
以上、注目を集める2つの事例を取り上げました。最近では中国の急速な発展についてメディアでも扱われることが増えたので、聞いたことのあるものもあったかと思われます。
同じく、不便さがイノベーションを加速させた事例として、スマートフォンを用いた遠隔医療を取り上げたいと思います。
イノベーションを支える競争優位の確保の仕方顧客のデータの収集を通じてサービスを向上、顧客の時間シェアを向上させる
中国のイノベーティブなサービスは、サービスの革新性に加え、世の中に存在する不便さを埋めるサービスであること。結果、人々に受け入れられるからこそ、イノベーティブたりえるのです。 |
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総括
深圳グレートカンパニー視察セミナーで目の当たりにした中国イノベーションの実像について解説してまいりましたが、イノベーションは偶然勃興したわけではないということがお分かりいただけたかと思います。
自己変革を起こすほどの驚き・刺激を得よう!