視察先ポートランド、サンフランシスコ・ベイエリア、ラスベガスWIEDEN+KENNEDY、ナイキ、吉田ソース、セールスフォース、Google、SAP、スタンフォード大学、Zappos、シルクドソレイユ、ラスベガスサンズ 随行コンサルタント:出口恭平、小池彰誉、三浦康志、二杉明宏、竹内実門 |
ポートランド、サンフランシスコ・ベイエリア、ラスベガスの視察ポイント
日本の経営者に知ってもらいたい世界に変革をもたらし続けるグレートカンパニーから学び続ける1週間。
”Keep Portland Weird”のスローガン通り、風変りで独特なカルチャーが形成されるポートランド、ゴールドラッシュをきっかけに商業や公益の中心としても栄え多様な文化が形成されてきたサンフランシスコ、IT企業の集積地として米国発イノベーションの発信基地となってきたシリコンバレー、そして「カジノの街」から「総合エンターテイメント都市」へと生まれ変わり、世界中の人々を魅了し続けているラスベガスを拠点に視察を実施しました。
硬直化しつつある組織にイノベーションを起こすための「マインドセット」、顧客・従業員すべての関与者から愛されながら進化を続ける「組織づくり」のポイントなどについて学びました。
ツアーレポート
【DAY2】 |
2018年10月9日(火) ●日本法人現地派遣員より「シリコンバレーからイノベーションが起き続けるポイント」 1)シリコンバレーの「エコシステム」の特徴 ①なぜシリコンバレーでは、イノベーションが起こり続けるのか?
起業家精神に富んだ人材
起業家を支援するエンジェル投資家
ベンチャーキャピタル
起業家の成長を支援するコーチの存在
②必要な要素が全てここにある
2)デザインシンキング
②ユーザーが抱える「課題」と向き合うことが大切
●働き甲斐の先を目指すイノベーティブ企業「セールスフォース」講演
1)会社概要
2)働きがいのある会社世界No.1で大事にされていること
②Salesforceが大切にしていること
③従業員満足度向上のための具体的施策
V2MOM
従業員満足度調査
3)Salesforceの採用戦略 |
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【DAY3】 |
視察3日目以降のレポートは本視察参加者のみへの公開とさせていただいております。 |
総括
グレートカンパニーに学ぶ“従業員が最高の力を発揮できる環境づくり”というテーマで、
今回訪問させていただいた企業で実践していた事例を3つに絞ってまとめさせていただきます。
☐オープンにする安心感(Salesforce)
・“Ohana”=社員は家族
→では家族とは何かというと、1番の拠りどころ
→何を言ったとしても、最後は分かり合える存在
・「過激な透明化」「360度評価」の前提
→「過激な透明化」:取締役会議のライブストリーミング(前提がなければただのデモンストレーション)
→「360度評価」:上司→部下だけでなく、部下→上司への評価に、本当に言いたいことが上がってくる
☐失敗のハードルを低める(SAP)
・挑戦し続けること=失敗し続けること:プロトタイプ文化
→最も安い最も早く失敗できる方法がプロトタイプ
→これが一人一人の社員のマインドの中に深く刷り込まれている(だから瞬時に動ける)
・結果として失敗が最速で回りイノベーションが起こる
→mistakeを犯すこと:Invent(投資)、opportunityを逃すこと:Failure(失敗)
→失敗の連続が、イノベーションという果実として投資回収されることが成り立つ
☐徹底したセルフマネジメント(Zappos)
・コアバリューが完全に浸透し、個人と会社が一体化
→採用も評価もコアバリューに沿って行われ、自分の行動は、会社の皆がすると思うと自信を持てるレベル
→一人称の自分と会社が一体になっているので、行動の結果として返ってくるものは、自分に帰属するという意識
・だから、ホラクラシー経営が成り立つ
→上司も部下もない、誰の承認も必要としない、自分を自分で律するセルフマネジメント
ここでは、上記3つの事例をまとめさせていただきましたが、決して全部を全部自社に当てはめればいいというものではありません。
実際に上の3社がそれぞれの取り組みを実践できている(している)かといったら、そうではないことからもお分かりいただけるかと思います。
それでも、全社に共通するのは、
★ソフト(核となる考え方)→ハード(制度や設備)で環境をつくる
という点、「制度や設備」ありきではなく、まず「核となる考え方」を固めたうえで、そのためには何が必要なのかを考え取り組んでいくのが、“従業員が最高の力を発揮できる環境”をつくる上での大切なことではないかということでまとめさせていただきます。
自己変革を起こすほどの驚き・刺激を得よう!